私とうつと漢方薬:うつの治療中、買い物依存に
こんにちは。
ゆきみそうです。
皆さんは、何かに夢中になった経験はありますか?
大好きなことはありますか?
趣味の範囲で、生活に潤いを与えてくれるものは「よい依存」と言えますね。
でも、そのことで頭がいっぱいになり、他のことを考えられなくなってしまうほどのめりこむのは「悪い依存」と言えるでしょう。
私はうつの状態がひどいとき、
不安のあまり「悪い依存」にのめりこんでしまいました。
それは「買い物依存」です。
趣味の手芸用品をインターネットオークションで文字通り「買い漁る」日々が1か月半ほど続きました。
良心的な出品者もいれば、悪質な品物を高く買わされたこともありました。
そんなことにも気が付かず、私は買い続けました。
オークションだったのも悪かったのかもしれません。
他の人が少しでも高い値段を付けていないか常にチェックし、競り落とした時の満足感に酔っていました。
気が付くと、学生のころからコツコツと貯めてきた500万円をすべて使い切り、さらに家のお金にも手を付けてしまいました。
夫にカードの引き落とし額を見られて説明を求められ、追及されて初めて現実が見えました。
毎日山のように荷物が届き、
毎回のように「商売でも始めるんですか?」と聞かれ、
それらをただ家の中に積み上げていく日々・・・
夫にも
「もっと早くとめてあげられなくて、ごめんね」
と言わせてしまって、本当に消えてしまいたい気持ちでした。
お金が無くなったことで幸いにも目が覚め、そして茫然自失となりました。
それは、まだ新しい心療内科に通う前のことです。
手芸用品を子供部屋に積み上げ、ゴミ屋敷のようになった部屋を見るたびにこみあげてくる罪悪感。
何かに頼らないと不安で仕方なかったとはいえ、頼るものを間違えました。
今ではそのことを「すんだこと」としてとらえ、
フリマアプリやイベントで手芸材料を販売して、少しでも取り戻そうと努力しています。
粗悪品はすべて処分しました。
500kgは処分したでしょうか。
それでも全体の3分の1にも満たない量でした。
まだ在庫が部屋いっぱいにありますが、徐々に減らして、きちんと子供部屋として機能させることが目標です。
心療内科で治療するときも、そのことが「すんだこと」になるまでがネックで、なかなか治療が進みませんでした。
でも、先生に毎回話を聞いていただきました。
他にも、親友が材料を買ってくれたり、ハンドメイドの即売会で販売させてもらったりして、それらがお金に戻ることを体験しました。
その体験を積み重ねて、少しずつ罪悪感から解放されていきました。
家に戻ると私の罪の塊がそこにある、その体験が過去のものになってから、私の治療もだんだんとすすんでいったように思います。
夫は家計を私に任せてくれなくなるだろうと思いました。
でも、今でも私に任せてくれています。
信じてくれています。
その期待に応えなければと思っています。
信じるに値する人間にならなければ、そのための努力をしなければ、と思っています。
みんなに支えてもらって私がいるんだということを、再確認できた出来事でした。
依存症と言っても、色々あると思います。
私のように買い物依存になる人も入れば、
お酒を飲んでしまう人、
暴飲暴食に走ってしまう人、
パソコンやスマホから目が離せなくなってしまう人。
でも、人生は修正できます。
やり直せます。
うつで依存症になる人も少なくないと言います。
でもそのことが自分の人生にどんな影響が出るのかを考えてみてください。
周りの人がどう思っているのかを考えてみてください。
そうすればきっと、目が覚めるはず。
「やめなければ」と強く思うことが1番大切なことです。
私は買い物が好きです。
でも、今では買いすぎることはありません。
断捨離、片付け、整理整頓、物を持つということも色々学びました。
片付けのプロに来てもらって手伝ってもらったこともあります。
家じゅうを片付けて、不要なものを処分し、必要なものだけに絞って生活することを選びました。
もう2度と間違いは繰り返さない。
今ならそう言い切れます。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
何か聞いてみたいことはありませんか?
私の経験でお役に立てるなら、お話したいと思っています。
お気軽にコメントお寄せください^^