私とうつと漢方薬:漢方との出会い
こんにちは。
ゆきみそうです。
いよいよ漢方治療のスタートです。
母に紹介された薬局に電話をしてみたら「明日にでもどうぞ」と言われたので、幼い息子を連れて漢方薬局を訪れました。
母は「松寿仙(しょうじゅせん)」という液体の薬をよく買っていました。
疲れや食欲不振、病中病後などに効く漢方です。
ちょっと調子の悪いときなどに、よく私もこれを飲んでいました。
箱買いして、いつも冷蔵庫にかならず1本置いてありました。
店に入ってすぐ、なじみの松寿仙が積んであって、ちょっと親近感が湧いたのを覚えています。
今でもたまに調子の悪いときや、疲れたとき、食欲のないときに飲んでいます。
意外と飲んでいる方が多いようで、夫の実家でも冷蔵庫に入っていて驚きました。
少し値段は張りますが、飲み続けると体調が良くなるのでおすすめですよ。
少し脱線しましたね。
すみません。
私が言った漢方薬局は、ご夫婦2人でやられている小さなお店でした。
奥に通され、先生の治療が始まりました。
先生
「まず横になってリラックスしてください。脈を診ますね…乱れてますね。どこか特に悪いところがありますか?」
私
「全体的に体が重く、なにもやる気が起きなくて、夜も寝ているような起きているような感じで、頭もぼんやりしていて集中力がないみたいで、運転していて先日、車をぶつけてしまったんです…」
先生「それは大変でしたね。では詳しく診て行きましょうか…」
といった感じで始まりました。
舌の色、瞼の色、顔色、脈も手首だけでなく、足首やお腹などの触診もありました。
食欲はあるか?
体重の増減はどのくらい?
いつ頃からしんどい?
今飲んでいる薬は?
どこの病院にかかっているの?
何を希望して今日は来られたの?
そんなことを聞かれました。
私は、最後の「何を希望して今日は来られたの?」という質問でまた泣きそうになっりました。
心療内科に通っていること、
でもなかなか思うように良くならないこと、
このあと薬をやめられるのか不安に思っていること、
できればもう一人子供が欲しいと思っていることなどを伝えました。
そして「もう一人子供が産めるくらい元気になりたいです。」と最後に言いました。
その時は先生は
「今は、まだ無理。今、妊娠してしまったら、赤ちゃんかあなたか、どちらかになるよ。あなたの体はギリギリで動いてる。今は体を整える時期ですよ。」
と言われました。
その言葉に妙に納得したのを覚えています。
そして、色んな生薬を調合して何種類かの粉薬を、少しずつ舐めてみて、飲めるかどうかを判断していきました。
体に合わない薬は飲みにくかったり、飲めなかったりするそうです。
同じような効果でも、調合の違うものを用意してくださり、「自分に合うものをオリジナルで調合していくのが漢方のやりかただから」と言われました。
結局2時間くらいいたでしょうか。
煎じ薬のほうが体の吸収もいいので、煎じ薬を飲みましょうと言われ、2週間分処方してもらいました。
毎日40分ヤカンで煮だして、飲み始めました。
(本当は金属のヤカンや鍋で煮だすのは、あまり良くないそうです)
煮だした残りを母が飲んでみたいと言うので飲んでもらったら「うえ~」と苦い顔をしていましたが、「漢方薬のいいにおいがする。きっと元気になるよ。」と言ってくれました。
心療内科で出される薬は、たとえその人の証に合っていなくても、飲みやすいように加工されているのだそうです。
だから思うように効き目が出ない人もいるのだとか。
漢方の先生は
「こういう効能があるという判断で、漢方のことをよく知らないで処方してしまう先生も多いけれど、あなたは今日ここにいるのだから、漢方はうちのを飲んでくださいね。」
と言われました。
本格的な漢方薬と西洋薬を併用して、いずれは漢方薬だけにして、そこから薬を飲まない状態にすることを目標にする、とその時先生と決めました。
「お世話になります。よろしくお願いします。」
最後にそう言って、薬局を後にしました。
ここから私の漢方治療が始まりました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。