うつの症状に漢方をおすすめする理由

自分の体験をもとに、うつから早く解放されたい人を応援するブログです

漢方薬の基礎知識:「証」について

おはようございます。

ゆきみそうです。

 

前回は、漢方薬の治療方針についてお話ししました。

 

今回は、実際に治療するときに大切なことについてお話しします。

 

それは、「証(しょう)」と言います。

 

証とは、その人自身の今の状態を表します。

 

漢方では症状そのものを抑えるのではなく、その人の体のバランスを整えることで健康にしていくという考え方だとうことは、お分かりいただけたと思います。

 

証というのは、患者さんを診るときの基準になるものです。

 

「陰・陽」

「虚実」

「気・血・水」

 

を見て、その人の体に合った薬を調合してくれるのです。

 

 

1つずつ見て行きましょう。

 

まずは「陰・陽」から。

これは、その人の体質と、病気の進行具合を診ます。

陰と陽と聞くと、陽のほうがいいように感じますが、両方とも大切なので、陰と陽の中間を保っていることが一番なのです。

 

「陽が強いタイプ」の人の傾向としては…

・脈が速くうっている

・汗をよくかく

・血圧が高い

・顔が赤い

などがあげられます。

 

「陰が強いタイプ」の人の傾向としては…

・脈がゆっくり打っている

・寒がり

・低血圧

・顔色が青白い

などがあげられます。

 

 

次に「虚実」について。

これは、その人に体力がどのくらい残っているのかを見るものさしとなるものです。

こちらも、・実それぞれのバランスを整えることで、体調を崩しやすくするのを防ぎます。

 

「虚が強いタイプ」の人の傾向としては…

・寒がりで、顔色がよくない

・痩せている、または水太りしている

・声が小さい

・疲れやすい

・肌が乾燥している

などがあげられます。

 

「実が強いタイプ」の人の傾向としては…

・血行が良い

・筋肉質である

・声が大きい

・疲れにくい

・食欲が旺盛

などがあげられます。

 

 

最後に「気・血・水」について。

この3つは、体の中を巡っている3要素になります。

このバランスが崩れると、不調を招きやすくなるのです。

 

気…生命エネルギーのこと。気力や気合などというとわかりやすいでしょうか。

血…血液のことです。

水…血液以外の体液のことです。代謝や免疫などにかかわる大切なものです。

 

 

以上に紹介したこれらの材料を総合的に判断して、漢方薬は処方されます。

すべてのバランスを適度な状態に保つことによって、健康な体を目指します。

 

診察では、顔色、舌の色、瞼の色、脈、体温、触診、問診などからその人の状態を判断していきます。

 

私の場合は、陰と虚が強く、気・血・水のバランスも崩れていました。

本当にしんどくてしんどくて、生きているのがやっとという状態で、受診したのを覚えています。

 

でも、今では薬に頼らず朝はすっきり目覚め、しんどくて寝たきりになることもなくなり、日常生活もきちんとこなし、やりたいことができるようになりました。

 

これもすべて漢方のおかげです。

ぜひ、身体を総合的に健康にしたいと思う人は漢方をおすすめしたいと思います。

 

 

今回はちょっと長くなってしまいましたね。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

今日のこの1日があなたにとって少しでも良い日になりますように。


何か聞いてみたいことはありませんか?

私の経験でお役に立てるなら、お話したいと思っています。

 

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